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アカマツとマツノザイセンチュウとマツノマダラカミキリ。そしてヒトクチタケ 

2007年10月30日 ()
自然の写真 * 写真
10月29日 三日月山登山道沿いの尾根。アカマツの葉が茶色になって枯れていた。

アカマツ枯れ


 マツノザイセンチュウによる松枯れ(マツ材線虫病)だと思われる。
 
 マツ材線虫病は、全国各地のアカマツ、クロマツ、リュウキュウマツ林で壊滅的な被害を与えている。病原となるマツノザイセンチュウは、北米原産の外来生物で、マツノマダラカミキリ(こちらは在来の昆虫)によって伝播される。
 マツノザイセンチュウがマツの樹幹に入り増殖すると、樹脂(松ヤニ)が出なくなり、続いて仮導管の通導阻害がおこり(センチュウが水の通り道をふさぐ)、水の運搬できなくなってマツが枯れてしまう。
 
 幹にマツノマダラカミキリらしき産卵痕があった。

マツノマダラカミキリ産卵痕


 マツノマダラカミキリは、まず大きな顎(あご)を使って樹皮に穴をあけて、そこに産卵するため、樹皮にこの様な産卵痕が残る。

 卵から孵化した幼虫は、材を食べて育ち蛹、成虫になる。成虫になると樹幹から出るが、この課程でマツノザイセンチュウマツノマダラカミキリの気門から体内に侵入する。

 マツノザイセンチュウに感染したマツノマダラカミキリは、健全なマツの葉や枝を食べる(成虫になった後の食餌を後食という)。このときにマツノザイセンチュウが葉の傷口を通じて健全なマツに乗り移る。こうしてマツ材線病が広がっていく。

 マツノマダラカミキリは,松ヤニが出なくなった衰弱木や枯木に産卵するため,松枯れが広がると産卵・生息場所が増えることになる。
 
 ちなみに同じような生態を持つ在来の線虫でニセマツノザイセンチュウ(在来なのに偽物呼ばわりされている)がいるが、こちらは、マツを枯らすことはない。長い時間つきあっていく中でマツが抵抗性を獲得したのだろう。

 一方、最近日本に入ってきたマツノザイセンチュウに対しては抵抗性がないため、爆発的に被害が広がったのだと言われている。

 樹幹からヒトクチタケが出ていた。
 
ヒトクチタケ


 ヒトクチタケは、アカマツが枯れた年に子実体をだすキノコ(辺材腐朽菌)である。長谷ダムでも葉が茶色になったアカマツの幹を見るとこれが出ていることが多い。

ヒトクチタケ


 ヒトクチタケの名前は,「ひとくち食べたい栗まんじゅうの様な姿」に由来するのではない(最近まで勘違いしていた)。

 ヒトクチタケの子実体は,空洞で,成熟すると下部に穴があいてそこから胞子を出す。この穴が「一口」なのである。

 下の写真は,穴があきかけている。

ヒトクチタケ


 古い子実体。穴が完全に開いている。

古い子実体


 松枯れが広がると,マツノマダラカミキリヒトクチタケも増えていくけど,マツがなくなってしまったらマツノマダラカミキリヒトクチタケも生きられなくなる。

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[2007.10.30(Tue) 23:47] 昆虫と植物と動物とキノコTrackback(0) | Comments(12) 見る▼
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COMMENT

by 2児パパ
いや~まさに栗まんじゅうですね! この時期、間違って食べちゃいそうです。多分http://blog110.fc2.com/image/icon/v/453C.gif" alt="" width="15" height="15">でしょうけど…
しかし、この場合一番の対処法は、在来種の様に松の抵抗性を獲得させ、互いにいい関係に持って行く事でしょう。時間が掛かるでしょうが…
しかし、ニセマツノザイセンチュウといいヒメクダマキモドキといい、ニセとかモドキとか、もっと、まともな名前は付けられなかったかー!http://blog110.fc2.com/image/icon/v/5036.gif" alt="" width="15" height="15">と叫びたくなりますね

同感 by wenxiang
 ニセとかモドキとか、かわいそうですね。付けた人はやはり似ているってことを強調したかったのでしょうか。。。

by Emanon
日本の松は大丈夫なんでしょうか?カエルツボカビでオーストラリアのカエルは壊滅状態らしいし‥‥松が絶滅したら嫌だな;;
「ニセレイシガイダマシ」って貝が居ますね。何考えてるんだか^^;

by zoe@下総
このヒトクチタケはいま発生していたんですよね。
普通は春から初夏に発生するものですから、いわば「狂い咲き」なんでしょう。
じつは自分が知らんだけで、秋にもしばしば出ているのかも知れませんが。

マツノマダラカミキリは、たくさんいるんだろうに、虫自体を見かけることは希ですね。
私は野外で成虫を見たのはたった一度だけです。
それも、沖永良部島なんて妙な場所で。。。。

2児パパさんへ by ささどん
2児パパさん
こんばんわ
ヒトクチタケは、子実体の中はほとんど空洞で、しかも見た目より堅いので食べないほうがいいと思います。

Re:同感 by ささどん
wenxiangさん
こんばんわ
おでんの「がんもどき」ってやはり何かのモドキなのでしょうか?

Emanon さんへ by ささどん
Emanon さん
こんばんわ
日本でも海外から持ち込んだカエルについてきたツボカビが広がるのではないかと心配されていますね。

樹木の方では、最近は、カシノナガキイムシが運ぶカビの一種によるブナ科萎凋病が流行っていて、ミズナラやコナラを枯らしています。こちらも心配ですね。

zoe@下総さんへ by ささどん
zoe@下総さん
こんばんわ

 ヒトクチタケは、秋にも結構出ていると思います。10月の上旬に茨城県へ行っていたのですが、そこでも枯れたアカマツからヒトクチタケがたくさん出ていました。

 話は変わりますが、茨城の筑波大学の構内のソメイヨシノにヨコヅナサシガメの幼虫がついているのを見たのですが、もう関東にはたくさんいるのでしょうか?


by zoe@下総
ヨコヅナサシガメは、関東でも普通に生息しています。
一番よく見かけるサシガメかもしれません。
やはりサクラについていることが多く、去年は100個体くらいの幼虫がサクラの樹幹で集団越冬しているのを見ました。

九州から入った外来種だそうですが、25年ほど前には私の郷里の京都市にも生息していました。
なぜ覚えているかというと、刺されてひどい目にあったからです。

がんもどき by wenxiang
味が雁の肉に似ているのでこの名がある。(「デジタル大辞泉」より。)って書いてありますよ。しかし、雁の肉、食べたことないなあ。昔、「大造じいさんとガン」ってお話読みましたけど、やっぱり雁は食料だったのでしょうね。今も食べる人いるのかなあ??

 ってここまで書いて、雁ってどんな鳥だろうって調べてみると、カモ目カモ科の鳥のうち、ハクチョウ類を除いた大型のものの総称。(同じく「デジタル大辞泉」)って書いてありました。なーんだ、カモなら食べたことありました。ついこの前も北京ダック食べたし。ふふふっ。おいしかったあ。

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